認知症の種類

アルツハイマー型認知症(全体のおよそ70%)

アルツハイマー型認知症になる原因は、脳の中にアミロイドβと呼ばれる不要なたんぱく質が溜まってしまうことです。それによって、神経細胞が変性し、死滅します。そのうち脳の海馬や頭頂葉などが萎縮して、認知症の症状が出てくるようになります

特徴(記憶障害、見当識障害、物盗られ妄想、徘徊)

脳血管性認知症(全体のおよそ20%)

血管性認知症は、脳梗塞や脳卒中、くも膜下出血など、脳の疾患が原因で発症します。脳の認知機能を司る部分(前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉、海馬など)などで血管が詰まり、十分に酸素や栄養を送れなくなることで細胞が死滅。本来の役割を担えなくなり、血管性認知症を発症します。

特徴(記憶障害、感情がコントロールできない、感情失禁、まだら)

前頭側頭型認知症(全体のおよそ1%)

脳の約4割を占める前頭葉と側頭葉が萎縮し、血液の流れが滞ることで発症するのが前頭側頭型認知症です。なお、前頭側頭型認知症は、認知症のなかで唯一、難病指定を受けています。

特徴(常同行動、人格変容、記憶は比較的保たれている)

前頭葉…人間らしさ(思考・判断・情動)

側頭葉…言葉の理解、聴覚、味覚等

レビー小体型認知症(全体のおよそ5%)

レビー小体とは、脳の神経細胞にできる特殊なたんぱく質のことで、レビー小体がたくさん集まる場所では神経細胞が破壊され、命令がうまく伝達されなくなります。特に、後頭葉と呼ばれる視覚を司る部位にレビー小体が集中して発症すると幻視の症状が出ます。「家の中に知らない人がいる」「服の中に虫がたくさん入ってきた」など、現実にはないことを言い出すようなことがあれば、レビー小体型認知症を疑うことも必要です。

特徴(幻視、パーキンソン症状、日内変動)

その他(アルコール性認知症、嗜銀顆粒性認知症、正常圧水頭症 等)

アルコール性認知症

アルコールの大量摂取が原因で脳梗塞などの脳血管障害や、ビタミンB1欠乏による栄養障害などで、発症します。症状としては物忘れなどの記憶障害が見られますが、アルツハイマー型認知症のように徐々に進行するのではなく、突然ひどくなるのが特徴です。

嗜銀顆粒性認知症

記憶障害や興奮、妄想や不機嫌といった症状が出ます。アルツハイマー型認知症と比べて怒りやすく、それに伴った行動異常が目立ちます。

正常圧水頭症

脳脊髄液が何らかの原因でひとつの場所に異常に溜まり、脳を圧迫して発症するのが正常圧水頭症です。治る認知症と言われることがあります。

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